代表的な白ワインのブドウの品種
その中でも、白ワインを作るのに使われるブドウについてまとめていく。
ワイン通になるためには避けられない知識であるため、是非ここで基本的な品種くらいは押さえておきたい。
白ワインのブドウの品種と言えば 「シャルドネ」
白ワインの原材料として最も有名なのは「シャルドネ」だろう。
その最大の特徴は、産地の環境を選ばないという点にある。
それだけ強い品種であると言える。
しばしばシャルドネには個性がないと表現されるのだが、これはまさに環境を選ばないという特徴が関係している。
つまり、産地や栽培される風土によって、全く異なった味わいを持つのだ。
白ワインの原料となるブドウに関して、スッキリしているか、それともコクがあるのか、酸味が強いのか、それとも弱いのかといった評価がされることがあるが、シャルドネにはそれがない。
産地によってスッキリしていたりコクがあったり、酸味が強かったり弱かったりするためである。
原料にシャルドネが使われている白ワインを見かけたら、ぜひ産地をチェックしてもらいたい。
辛口が基本ではあるが、同じ品種のブドウを使ったとは思えないほど、味や香りに違いがあることに気づくだろう。
ボルドー地方原産のブドウ 「ソーヴィニョン・ブラン」
ワインの名産地であるボルドー地方を原産とする品種の「ソーヴィニョン・ブラン」も、白ワインの原料としては非常に有名ばブドウだ。
現在ではボルドー以外にも、アメリカやオーストラリアや南米でも栽培されており、近年人気が高まってきている品種である。
香りは賛否が分かれており、これが大きな特徴であると言えるだろう。
特に初心者にとっては受け入れがたい香りがするかもしれない。
それはしばしばハーブに例えられるが、猫のオシッコに例えられることもある。
柑橘系の香りもその中に感じられるため、クセになると他の品種のブドウでは物足りなくなるだろう。
強いインパクトの白ワインが好きなら、必ず気に入るはずだ。
爽快な酸味と甘みが特徴的なブドウ 「リースリング」
画像引用:http://iewine.jp/article/739
非常にシャープな香りと強い酸味を持ち、しかしその中にわずかにではあるがコクが感じられ、そのコクが飲むごとに甘みへと変化していく、非常に多様な味わいを放つ品種が「リースリング」だ。
決して締まりがないわけではなく、むしろ逆だろう。
しっかりとした酸味が白ワイン全体を引き締め、且つ深みを与えてくれているのだ。
特にドイツでは重要視されており、白ワインの原料としても重宝されている。
辛口のワインが作られる傾向が強いが、しかし、その中にあるコクと甘みを生かして、甘口のワインに仕上げられることもあり、バリエーションの多さも感じらせてくれる品種だ。
特に、このリースリングを使用した貴腐ワインは評価が高い。
まさに万能な品種のブドウであると言えるだろう。
様々な味わいのワインを作ることができる品種 「シュナン・ブラン」
画像引用:https://af-liquor.com/?mode=f120
「シュナン・ブラン」の原産は、フランスのロワールである。
多様な顔を持つことで知られ、辛口や甘口問わず原料として使われるとともに、スパークリングワインや貴腐ワインの原料としても用いられることのある、使い勝手の良い品種として重宝されている。
原産国こそフランスではあるが、最近では南アフリカで高い評価を受けており、この地においては非常に重要視されるブドウとなっている点には注目しておきたい。
糖度の高い果物やハチミツなどに例えられるそのフレイバーは、初心者でも受け入れやすいのではないだろうか。
日本で有名な白ワインのブドウの品種といえば 「甲州」
ワインはフランスなどのイメージが強いかもしれないが、日本にも有名な白ワインの品種がある。
「甲州」だ。
コクよりもスッキリやサッパリとした感覚が強いが、酸味はそれほどではない。
ワインの原料としては主流ではないタイプの品種である。
だからこそ、独特の白ワインが出来上がるという側面もあり、非常に注目度の高い品種となっている。
甲州自体は、1,000年以上も前から日本に生息しているブドウだ。
そのまま食べられる点も特徴的であり、和食との相性も非常に良い品種でもある。
実は少し赤みがかってはいるが、このブドウから作られる白ワインは高い透明度を誇っており、その美しさも日本らしさを感じさせてくれるだろう。